nashieda’s diary

日々のでき事に感じたことを綴ってます

読書記録:よりみち酒場 灯火亭 結婚の味

朝の通勤時には日傘を差し、日中の外遊びには帽子が欠かせない季節になってきました。公園では、自然と日陰を探し回ってしまいます。外で気持ちよく過ごせる日も、あともう少しかな……と感じますね。

 

さて、今日は木曜日。恒例の読書について綴っていきたいと思います。

 

今週も引き続き、石川渓月さんの**『よりみち酒場 灯火亭』シリーズを読んでいます。今回は第4巻、『結婚の味』**です。

 

 

 

この巻では、たとえばこんなお話が登場します。

  • 一度は諦めた音楽教師になる夢を、40歳を前にもう一度追いかける女性の物語

  • 結婚を間近に控えたカップル。彼女に転勤の話が舞い込み、結婚そのものを見つめ直していくお話

この他にも2編が収録されていて、どの物語も最終的には「灯火亭」で、登場人物たちが自分の答えを見つけていきます。
ユウさんの作るおいしいごはんと、ちょっとだけ沁みるお酒。そして常連さんたちの温かな空気。
誰かが正面から助けてくれるわけではないけれど、それでも「自分で前に進める」ような気持ちにさせてくれる。そんな、心がじんわり温まる作品です。

店主のユウさんも、決して押しつけがましいアドバイスはしません。でも、かといって突き放すこともなくて――。その絶妙な距離感が本当に魅力的だなと思います。

現実の人間関係でもそうですよね。誰かが悩んでいるとき、つい力になろうとして気張ってしまうと、相手がかえって引いてしまうこともあります。
だからこそ、言葉は少し控えめにして、その人が「自分で気づいて、進む」きっかけになれたらいいな……と、この本を読んで改めて思いました。

次は何を読もうか、ただいま考え中です。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。