🌤️ 初夏のような帰り道と、心に残る物語 📚
今日は木曜日。いつものように読書について綴っていきたいと思います✍️
帰り道、日差しがまぶしくて、日傘こそささなかったものの、歩いていると少し汗ばむほどの暑さでした。
歩くこと自体は好きなのですが、あまりに暑すぎると「今日はやめておこうかな…」なんて考えてしまいますね😅
📖『すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや』坂井希久子
※以下、ネタバレを含みます。ご注意ください。
引き続き読んでいるのは、坂井希久子さんの**『すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや』**(時代小説文庫)です。
主人公・お花は、実の親に捨てられた過去を持ちながらも、只次郎とお妙という夫婦に引き取られ、愛情をたっぷり受けて育っていきます。
けれども——
ふとした瞬間に、実の親から投げかけられた心ない言葉が、トラウマのように彼女の胸に蘇るのです。
「愚図」「のろま」「何をやってもダメなんだよ!」
もうその親はそばにいない。けれど、言葉の棘(とげ)は、長い時を経てもなお、心を縛り付け続けます。
💔 心に刻まれる「見えない傷」
子ども時代に父親から虐待を受けた知人が、「父が自死してもういないとわかっていても、フラッシュバックが止まらない」と話してくれたことがあります。
どんなに月日が流れても、消えない記憶があります。
「親だから我が子を愛して当然」とは思いませんが、せめて心に深い傷を負わせないでほしいと願ってやみません。
身体の傷なら見えるけれど、心の傷は外からでは気づきにくい。
だからこそ、誰かの言葉や行動が、長く人を苦しめてしまうことがあるのだと思います。
そんなことを考えながら、しんみりとページをめくった木曜日の夜でした🌙
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました🍀