日中は蒸し暑かったものの、なんとか短時間なら外遊びもできるくらいの気候でした。
保育園によっては、もう水遊びを始めているところもあるそうですね。
夕方には日差しも和らいで、日傘なしでも涼しく感じながら、てくてくと帰ってきました。
木曜日の読書時間:『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』
今日は木曜日なので、恒例の読書について綴りたいと思います。
今週は、また坂井希久子さんの居酒屋ぜんやシリーズに戻ってきました。
📘 『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』(時代小説文庫)
作者:坂井希久子
出版社:角川春樹事務所
本作は江戸中期を舞台に、武家の次男坊・林只次郎が主人公。鴬(うぐいす)の飼育を生業とする彼が、ひょんなことから立ち寄った居酒屋「ぜんや」で、女将・お妙と出会い、料理と人情に癒されていく物語です。
シリーズ第1作ということもあり、江戸の庶民の暮らし、素朴で温かな家庭料理、人と人との絆が丁寧に描かれています。まさに“ほっこり&ミステリー”の味わい。
関西と関東の味の違いに見る、食文化と人情
日本の食文化は地域によって味付けに違いがありますよね。関西と関東の汁物や、おでん・お雑煮などは「お雑煮マップ」ができるほど多様です。
物語の中にも、関西から関東に嫁いできた新妻が、慣れない味付けに戸惑う様子が描かれています。
そんな彼女の心を自然にほぐしていく、お妙さんのさりげない気づかいがとても心地よく、読んでいてじんわり温かくなりました。
今週も、心がふっと軽くなるような一冊でした。
本日もお読みいただきありがとうございました。